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□ いい人・やさしい人のお話 11 □

432 :おさかなくわえた名無しさん:2007/01/22(月) 02:47:15 ID:/2cKMT6H
その日は、雨が物凄い勢いで降っていたんだ。
部屋でまったりとしていると、弟がずぶ濡れになって帰ってきた。
原付にカッパも入れてあるのにどうして濡れているのかと思ったら、
弟は、ジャンバーの中から、カッパとタオルで2重に包まれた子猫を取り出した。

一通り、子猫を乾かしたり、暖めたりした後、当時飼っていた
(出産経験もあり、とても猫好き)な犬に、後の面倒を見てもらった。
まだ開いていない、小さな子猫は、雨に打たれてかなり体力を
消耗し、暖めてもブルブルと体を震わせていたから、後は子猫の生命力に
賭けるしか無い状況だった。

次の日目を覚まし、様子を見に行ったら、子猫の姿はそこには無かった。
いつもなら飛びついてくる犬も、元気が無く悲しそうな顔をしていた。
弟の姿も無い。

全てを察する事が出来た。

母が、弟の帰りが随分と遅かった事もあって、
ドコまで言っていたのかと聞くと、

子猫の捨てられていた所に、他の子猫を
(弟が見つけた時には既に亡くなっていたらしい)取りに行き、
それから、少し遠い所にある大きな公園の桜の木下に埋めてあげたそうだ。
あそこなら、見晴らしも良いし、春になったら桜も見られるからと…

生きてる間、外の世界を見ることは出来なかった子猫達だけど、
春が来る度に、弟が願った様に綺麗な桜を
見てくれているかな?

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